柿（Cachi）の季節

実りの秋です。

だんだん秋も深まってきましたねー。
秋のフルーツの代表といえば…



やっぱり柿かな？

滋賀の北の方の田園地帯（つまり超田舎😁）で生まれた私は、小さい頃から
「柿とスイカはお金出して買うもんじゃないでー（腐るほど採れるし）」っていう、
ある意味田舎の自虐ネタみたいなセリフを毎年聞いて育ったせいか…

ちょっと柿さんには申し訳ないけど、フルーツっていうほどオシャレなものと思っていないふしがあり。そしてそんなに食べ物として大好きでもないような…（贅沢な話です）

今でもスーパーなどでこの二つの果物を見つけると、ついつい値札を確認して
「うひゃー、いいお値段するんやなぁ」と心のなかでつぶやき、
さっとその場を離れます（笑）

でも、そういうお店に並んでいるフルーツたちは、当然ながら、商品として出荷するために手間ひまかけられ、選りすぐられたものですし。
一度だけ、店頭の試食で高級柿を頂いたことがありますが、やっぱり家の柿とはひと味違うような気がしました！（気持ちの問題も大きい？？でもやっぱり買えませんでした！）


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さて、そんなこんなで思い出したんですけど、イタリアの柿のこと。

イタリア語を勉強し始めると、早い段階で必ず話題に上るのが

「柿はイタリアでも『カーキCachi』って名前で売られてるんだよ〜」
「ただし、Cachiっていうのは複数形の男性名詞だから、一個だと『カーコCaco』になっちゃうんだよね（笑）」という話。
そして、伊和中辞典📖にもちゃんとCの項目に載っていることを確認してなぜか興奮し…
最後に誰かが「イタリア人は柿をめっちゃ熟させてからスプーンで食べるらしい」という情報を差し込むという。

私も例に漏れず、大学一年の時に友達とそんな会話をした記憶があります〜。

以来、『ドロドロになった柿を食べるなんてホントかなホントかな…（気持ち悪そう）』とずっと思っていました。
ローマに留学したときにも気にして見てはいたんですけど、残念ながらそういう光景に出くわす機会がなかったんですよねぇ。
（イタリア人ルームメイトに聞いたら「え、もちろんそうやって食べるでしょ🍴」とは言われましたが…👀）
それでいつしか私のなかでは、「イタリア式どろどろ柿」は自分で試すしかない食べ物No.1の座を獲得しておりました🚩。

いや、でもそもそも柿自体がそんなに好きじゃないし…
実家にいないと柿はお店で買ってこなきゃだし。
いつか、いつかね…
と思ってはや○年。

ところが今、実家にあそびにきておりまして。
気がつけば、再び食べきれないほどの柿に囲まれている、という状況になりました。

そこで！
じゅっくじゅくに熟した柿を救済すべく、ついについに！！
怖いもの見たさ（食べたさ）で、イタリア式に手を出すことにしました。

ドキドキ〜。。
一番熟してるものを選んで…
すっとナイフの刃を入れたら、あっというまに皮がはじけてパカッと二つに割れました。
中身はどろっどろです。
うーん、やっぱり、これを食べるのは勇気がいるな…（←素直な感想。。柿さん再びゴメン）

なんかそのままだと恐ろしい？ので…

冷蔵庫にあったマスカルポーネを添えてみました。
これでなんとなくドルチェっぽさが出てきたか！？
と思うと、あら不思議。急に「これいけるんじゃない？」という気持ちになり…
ぱくっ…

「お？」

柿ジュレというものがあったらこんな感じかな、というお味でした。
当たり前ですが、完熟なのでめちゃくちゃ甘い。
種はつるん、とすくえちゃうし、そもそも皮を剥く手間がないのもGoodです。
３歳児も「ゼリーみたいやねぇ」と言いながらぱくぱく、あっという間に２人で完食。

もちろん、イタリアで一般的に出回っている柿と実家の柿では厳密には種類が違うでしょうが、味や食感はまあだいたい同じだろう、ということにして。
ドロドロ柿、今まで食わず嫌い的に避けていましたが、これで満足しました！

でも、結論としては、やっぱりそんなに心奪われるものではなかったかな〜（柿さん、三たびゴメンなさい笑）
子供もおかわりには堅い柿をリクエストしておりました。

やっぱり柿は堅い方がいいかな！

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ちなみにどうでもいいかもしれないプチ情報ですが、
柿は栄養価が高いですが、血糖値が上がりやすいので、妊娠中は食べ過ぎに注意！だそうです。