言葉が、美しかった!
空気が、清かった!
今年の読書始めはこれでした。

関口英子訳
新潮クレスト・ブックス
39カ国語に翻訳され、本国での文学の最高峰とされているストレーガ賞を筆頭に、各国でいくつもの賞を受賞しているこの本。
訳者あとがきによれば、
原作は、イタリア人が「美しいイタリア語、ここまで見事なイタリア語を書ける作家はそれほど多くない」とうなる文体なのだそう。
私は、その(美しいイタリア語という)前情報なしに読んだのですが、それでも出たのが冒頭の感想でした。
イタリア語でもいつか読んでみたいな。
そして関口さんのすばらしいお仕事。
原書とつきあわせて、勉強させていただこうかしら。
内容については端折りますが、静かで、淡々とした語り口なのに、ひとときたりとも私の心を離さなかったこの本。
せつなくて、懐かしくて、大自然(実家)に帰りたくなります。
昨年のマイベスト本であるエレナ・フェッランテ「ナポリの物語シリーズ」と比べて、ありとあらゆる面で対象的なのですが、そんなこともまた面白く、すでに今年のベスト本に出会ってしまった予感です!(「ナポリの物語シリーズ」について書いた記事はこちら)
原書はこんな感じ↓
発売以降ずっと売れ続けていたのは知っていたのだけど、
「山を舞台にした男同士の友情」というのにいまいち触手が伸びず、
例によって、これだけの話題作ならきっと邦訳も出るだろう、という完全な他力本願で原書は買わずじまいでございました(汗)
今は反省しています!!すみませんでした!!
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