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2019-07-21

トラウマモンタルバーノ

最近妙に涼しくて、またバラが咲きました。


先日、イタリア・ミステリー界の大御所、アンドレア・カミッレーリ氏がお亡くなりになりましたね。
少し前に入院のニュースを目にして、気にかかっていたのだけど、残念だなぁ。

93歳とのことで、大往生なのだけれど、やっぱりさみしい気持ちです。
本当につい最近まで次々と新作を出しておられて、そのたびにランキング1位の座に輝き、バリバリ現役のおじいさまだったので。。

(ちなみに私の脳内では、カミッレーリ氏=なぜか水木しげるさん、という図が出来上がっているのですが、それは今は関係ありませんね、はい)


カミッレーリ作品といえば、何といっても有名なのはモンタルバーノ警部シリーズ。

私も、イタリア語を学び始めた頃、一番初めに買った原書が「Un mese con Montalbano(モンタルバーノ警部との一ヶ月)」でした。
そうそう、今思い出した!

まだあるかな‥って本棚探したらありました↓



うわぁ、懐かしいなあ!
どこで買ったんだろう、新宿の紀伊国屋書店だったかなぁ。。

そして、なんでモンタルバーノを買った??

あんまり覚えていませんが、多分、「洋書って高っ!」とか思いつつ、田舎っぺなので、棚にイタリア語の原書コーナーがあることにめちゃくちゃ興奮しながら、一番面白そうな本を手に取った…
というような感じだったんだろうと思います。
もしくは初めてイタリア旅行した時買ったのかな??
うーん。とにかく、モンタルバーノシリーズがどれほどイタリアで愛されているかなど、全く知らなかったあの頃(笑)

内容はタイトルから想像がつくように、モンタルバーノ警部が日常のささやかな事件を解決する話が30編入っています。各話が10ページくらいととても短いので、読みやすいんじゃないかなって、
思ったのかも‥かも?

まあ、実際読みやすかったかというと、そんなことはなかった。
買った後のことに関しては、あまり良い思い出はなく、
そしてよくない思い出はなぜかよく覚えているもので。
カミッレーリの文章は、まだ初級で「アービーチー(abc)」とかやっている人間には難しすぎて、全く歯が立たなかった。。。
だって、ばんばんシチリア方言が出てくるんだもん。。
辞書に載ってない単語だらけで(涙)
調べようにも今ほどネットの情報も充実していない時代(←待って、歳がバレる!)


そんなで、ちょっとトラウマというか、今だカミッレーリの作品を原書で読み切ったことがありません。
モンタルバーノは、千種堅さんの邦訳で読ませていただきました。
(そういえば、千種さんも最近お亡くなりになったのだっけなぁ)

いつも思うけど、邦訳があるってありがたいなぁ。


そろそろ再チャレンジしてみようかな、カミッレーリ。

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