日本もブラックフライデーで盛り上がってますが…
私は先日すでに○万円分のイタリア語の本を盛大にポチってしまっているので、
今月はこれ以上は絶対に買わない強い意志で、(強い意志で!)
次々と送られてくるセールのメールをスルーしております。。。
(今月は、と無意識に書いたけれど、つまり来月になったら買うのかな?😂)
せっかくたくさん面白そうな本を仕入れたので、このブログでも少しずつ紹介していけたらなと思っているのですが、読むのに時間を取られてなかなか書けていません。
今日はその中から、感謝祭にちなんでこちら。
Andrea Camilleri "I tacchini non ringraziano"
2018年 Salani Editore刊
アンドレア・カミッレーリの「七面鳥は感謝してない」です。
以前のブログにも書きましたが、カミッレーリは言わずと知れたイタリアミステリー界の巨匠で、「モンタルバーノ警部シリーズ」が有名です。
そして私は、このシリーズにむかーし原書で挑戦して、シチリア方言の前にあえなく崩れ去った過去があります。(その記事はこちら「トラウマモンタルバーノ」)
でもやっぱり何か、原書で読んでみたいなぁと思っていたのです。
そんなおり、目にとまったのがこちらでした。
なんかちょっと不気味な挿絵がツボ。
そしてタイトル(笑)
内容は、動物好きのカミッレーリが、今までの動物との思い出や、生き物に関して考えてきたことなどを書き綴ったエッセイ。
私たち人間は、動物たちが純粋で人間より弱い立場にあると勝手に思っているけれど、
本当のところはどうなんだろう。人間の方が実は動物に笑われてるんじゃないか?
というような、とても皮肉の効いた(面白くて、考えさせられる)本です。
「“50年後には(科学の力が発達し)動物が人間についてどう思っているのかもわかるようになる!”だなんて、一体何を勝ち誇ったように言っているのだろう。もしそんなものが分かったら、私は恥ずかしさでこの地球から消えてしまいたくなるに違いない。だが幸い、その頃には私はもういない。」(あとがきより)
まだ全体としては読んでいる途中なのですが、表題の「七面鳥は感謝していない」を、さっき読み終えたところです。
感謝祭に食べられる七面鳥は何を考えているのか、についてカミッレーリの持論が炸裂していました。
ちなみに、カミッレーリはこの原稿をすでに10年前に書いていたそうですが、ひ孫ちゃんが2人生まれるにあたって、彼らのために出版を決めたそう。(ひ孫!90歳超えていますからね。)
モノクロの挿絵がたくさん入っていて(この絵描いてるのもすごい人なんですがここでははしょります)、若い読者にも読んでもらえそうな感じなのはそのためかな。
あーこういう本、私大好きなんですが、翻訳できたら需要はあるのかなぁ。
訳してみたいなぁ。コツコツやってみようかな。
カミッレーリ自体ががまだあまり日本で知られていないので、いきなりエッセイ紹介してもね、って感じなのかもと想像したりはするのですが、まあそれはわからないよね、一人で考えていても!
とりあえず、また続きを読みます♫♫
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